[PR] Googleが開発した新しい画像フォーマット WebP (ウェッピー)、WebP導入シュミレータで今すぐチェック!

PageSpeedスコアの人並みは何点? 40点でもまずは安心していいよ!という話

「みんなPageSpeed Insightsで実際、何点とれてるの?」...というのは気になるところですが、実はスコア計算の仕組みが理解できると、「人並みの点数」がわかります。

203040.jpg

要約

  • 今どきの商用サイトで100点は無理
  • PageSpeedスコアは表示速度の「世界順位」
  • 日本のサイトなら40点程度で人並み
  • まずは40点以上なら半数のサイトより高速。SEOリスクに神経質になる必要はないのでは?

PageSpeedスコア100点の難しさ

PageSpeed Insightsで100点が取れれば安心なのですが、ビジネス要件の伴う商用サイトでは難しいです。

以前、PageSpeed Insightsの点数計算の仕組みと、確実に100点を取る条件を調べました。

詳しくは→PageSpeed Insightsの点数はどのように計算されているか。100点をとるための条件

すごく感覚的なところですが、データ転送量1.0MB程度(特にJSは100Kb程度)、広告やトラッキング関連のタグはせいぜい1個までという今どき珍しい軽量級のページだと100点を取れるかどうか...という感じです。

近頃は1ページに3MBや5MBのデータを詰め込むのは普通で、広告やトラッキングタグも複数利用が当たり前です。そういったページが100点を取るのは、テクニックでなんとかなるものではありません。

それならまず「人並みのスコア」を知ろう

ではみんな何点をとっているのでしょうか? 何点なら人並み以上に速い・軽いと言えるでしょうか。

日本のサイトの場合、「40点程度が人並み(中央値)である」というのが調査に基づく現時点の結論です。その根拠を説明していきます。

PageSpeedのスコアの仕組み

PageSpeed Insightsを実行すると数多くの監査項目への合否が表示されます。なのでどう見ても減点方式なのですが、大いなるミスリードです。

上記の記事でも触れましたが、実際はWebページ描画プロセスにおける5つチェックポイントの通過時間を計測し、その時間だけを元にスコアを計算します(※)。この記事ではその通過時間をWebページの速度とします。

詳しくは→PageSpeed Insightsの真実。点数の公式と高得点をとれない理由

※ TTI、SpeedIndex、FCP、First CPU Idle、FMPの5つを、キャッシュ効果が一切ない初回アクセスとして計測。SpeedIndexは厳密には時間ではないのですが、Chromeでも秒単位で扱われているのでこのまま時間として考えます。 また、この指標の組み合わせと重みはJavaScriptが重視されているので、Webページの「表示速度」というよりは「起動速度」と言う方がしっくりきます。

スコアは順位そのもの。中央値は必ず50点

次にその速度が世界全体のWebページにおいて、100人中の何位に相当するか計算します(※)。それがPageSpeedスコアです。

詳しくは→PageSpeed Insightsのスコア曲線

※ もちろんすべてのWebページを計ることはできないので統計的に推定します。Google Chromeチームは世界のWebページの速度を対数正規分布でモデル化しています。

世の中の100点満点の試験は減点方式で、平均点や中央値がテストによって違います。一方、PageSpeedの点数は順位そのもの。70点なら100人中30位、20点なら80位という具合で、ちょっと慣れない感じです。

自分の立ち位置はわかりやすいのですが、努力の結果が点数にどう現れるか予想しにくいのは難点です。ここもPageSpeedスコアのブラックボックス感を助長してます。

海外から計測されるので日本のサイトは不利

PageSpeed InsightsのWebページやAPIで計測を行うと、米国と思われるIPアドレスから測定が行われます。日本国内でホスティングしているWebサーバーでは遅延が発生し、点数が低く評価(※)されます。

詳しくは→PageSpeed Insightsはどこからどのようにリクエストを送るのか

※ Lighthouseは手元のPCから国内通信として同等のパフォーマンス測定ができますが、PageSpeed Insightsより高いスコアがでます。 モバイルスコア測定時はネットワーク速度が「遅い4G相当」にエミュレートされるのですが、それでも差が出ます。

なので対象を日本のサイト(日本国内でホスティングされ、日本にいるユーザーを対象にするサイト)に絞ると、中央値(人並み)は40点程度と見てよいと思います。

これが「PageSpeedスコア人並み40点論」の根拠です。

通販サイトトップ300ページでは中央値26点

以前、通販上位300サイトのモバイルトップページのPageSpeedスコアを計測しました。

通販サイトは一般的にコンテンツ量が多く、PageSpeedスコアは低くなりがちです。

その300件のサンプルでは中央値(100人中50位)は約26点でした。もし50点が取れれば100人中上位20位以内の高速グループに入ります。

詳しくは→ECサイトでPageSpeed Insightsスコア80なら偏差値70相当! パフォーマンス偏差値表(通販サイト編)を作ってみた

「やっぱりみんなも高いスコアはとれてないんだなー」とちょっと安心できたのではないでしょうか。逆に「今の点数、思ったよりヤバいな...」と思ったでしょうか。

40点未満のサイトはまず40点を目指そう

Webページの速度は相対的な競争力です。他のサイトより遅ければストレスを感じさせ、早ければ待ち時間は許容されます。人並み以上をキープすることに大きな意味があります。

もうひとつPageSpeedスコアが注目される理由が検索順位への影響です。Googleのスピードアップデートにより表示速度(PageSpeedスコア)が順位に影響すると言われています。

ただ、PageSpeedスコアがコンテンツの質より重視されるわけはないので(もしそうだったら空っぽのページ=最速・最強になっちゃうので)、 実際は

  • 極端に遅いページは検索順位を落とす
  • コンテンツの質が同等の場合にその中で順位を決める

このくらいの影響力ではないかと個人的には推測しています。

その意味でもまずは40点がキープできていれば、SEOリスクの面では一安心ではないでしょうか。

前へ前へ

新サービス PageSpeed改善リハーサルをスタート!

次へ次へ

ついに消費税10% Webサイト上の金額に8%税込金額が残ってないか探すツールを作りました